地域に愛され続ける豆腐店の挑戦
神戸市東灘区で、長年にわたり国産大豆にこだわった「濃くてうまい」豆腐を作り続けているやまいち商店様。
そのこだわりの味は、直営店舗のほか、関西エリアの百貨店などでも販売され、地元を中心に多くのファンに親しまれています。
しかし、2020年のコロナ禍で状況は一変しました。
百貨店の売上激減。直売の機会も制限される中で——
Q. 自動販売機の導入を検討された背景を教えてください。
やまいち商店様:「コロナ禍で百貨店の時短営業や閉店が相次ぎ、納品数が大きく減ってしまいました。直営店舗もなかなか開けられず、“どうやって商品を届ければいいのか”と考えたときに、非対面で安心して買っていただける自動販売機の導入を決めました。」
1台から始まった自販機販売、7台まで拡大した理由とは
2021年、まずは工場前に1台の自販機を設置。その後、口コミやSNSを通じて話題となり、現在では神戸市内に計7台の自動販売機を設置・運用しています。
Q. 初めての自販機導入に不安はありませんでしたか?
やまいち商店様:「自販機の担当の方が非常に親切にサポートしてくれました。遠方ではありましたが、Zoomで打ち合わせもできましたし、デザイン面もイメージカラーを伝えるだけでしっかり仕上げていただけて、安心して導入できました。」
「買いたい時間に買える」ことでファンが定着
Q. お客様からの反応はいかがでしたか?
やまいち商店様:「“24時間いつでも買えるからありがたい”という声がとても多いです。特に、夕食前の時間帯に立ち寄られる方が多く、無人販売でもお客様との接点を感じられています。」
実際、取材中も多くのお客様が自販機を訪れており、「店舗が閉まってから買えなくなって困っていたけど、自販機ができて助かった」「近所に来たときに立ち寄れるから便利」といった声が寄せられていました。
冷蔵ロッカー型自販機で“まとめ買い”にも対応
やまいち商店様では、さらに冷蔵ロッカー型自動販売機も新たに導入。従来の物販型自販機では解決できなかった課題に対応しました。
Q. 冷蔵ロッカー型を選んだ理由は?
やまいち商店様:「“まとめて買いたい”という声が非常に多かったんです。ただ、通常の自販機だと1個ずつしか出せず、商品も詰まりやすくて。ロッカー型なら一度に複数の商品を渡せますし、冷蔵機能で品質も保てる。中身が見える安心感もあります。」
これからの販売に自販機は“必須アイテム”になる
Q. 今後の展望について教えてください
「売るためには、必ず人が必要」という常識に、自動販売機という選択肢で新しい風を吹き込んでいます。
やまいち商店様:「これからは人手不足・人件費の高騰が進む中で、自販機は絶対に必要な存在になると思います。
雨でも風でも、文句も言わず働いてくれる(笑)。“自販機で夕食が完結する”くらい、選べる商品が増えたら楽しいですよね。」
まとめ:スタッフの想いが伝わる「無人」の販売スタイル
商品のクオリティに一切の妥協をせず、なおかつ時代のニーズに合った方法で顧客に商品を届ける——
やまいち商店様の自販機導入は、単なる“無人販売”にとどまらず、顧客への想いを形にした挑戦でもありました。
「自販機は“販売機”であると同時に、“信頼を築く窓口”にもなる。」
そんな気持ちが伝わってくる事例でした。