「陸の孤島」を強みに変えた、雪国の宿。ホテルスロービレッジ飯豊様
山形県西置賜郡飯豊町。周辺にコンビニもスーパーもない、静かな雪国に佇む「ホテルスロービレッジ飯豊」様。2017年のオープン以来、ビジネスや観光、帰省など、様々な用途のお客様を迎え続けてこられました。
宿泊施設にとって「周辺に買い物できる場所がない」という立地は、お客様の満足度に直結する重要なポイントです。ホテルスロービレッジ飯豊様も、深夜にお客様から「喉が渇いた」「小腹が空いた」と声をかけられる際には、スタッフが個別に対応されていました。
この状況を一変させたのが、ショーケース型自動販売機による「24時間営業の売店」でした。今回は、独自の運用を確立された樋口支配人にお話を伺いました。
コンビニもスーパーもない「陸の孤島」立地と、深夜対応が頻繁に発生していた現場
Q. 自動販売機の導入前、どのような状況だったのでしょうか?
樋口支配人「以前はフロント横にカラーボックスのようなものを置いて、お菓子やカップ麺を販売していました。値札を置いて、フロントのレジで対応するという形ですね。そんなにたくさん置けないですし、対応というものも発生します。夜中に『喉が渇いた』『小腹が空いた』というお客様がいらっしゃるたびに、スタッフがフロントで個別に対応していたんです。」
樋口支配人「コンビニがなくなった時もそうですし、目の前のスーパーも閉じちゃって、買うところもどんどんなくなっているんですよね。お客様からそういった要望も多少ありました。」
山形県飯豊町という土地柄、雪深い時期には館内で過ごす時間が長くなる季節があります。周辺環境が変化していく中で、宿泊されるお客様にとって館内での快適な滞在環境を整えることが、より重要なテーマとなっていきました。
「お客様には喜んでいただきたい。でもスタッフの負担も気になる」、多くの宿泊施設が抱えるこのテーマに、自販機は一つの答えを示します。
「食品も売れる自販機」と出会えた瞬間
Q. 自販機を導入するまでの検討はどのような流れだったのでしょうか?
樋口支配人「自販機自体は元々考えてはいたんです。ただ、自販機というと飲料の中身が見えないタイプをイメージしていたので、ジュースなどはイメージが湧きました。けれども、食品はどうすればいいんだろうと。そこの部分はありましたよね。実際に冷蔵もある、食品が売れるというところでは、非常にいいんじゃないかなと思いましたね。特に冬とか、外に出たくない日でも、館内で済ませられるようになります。」
「自販機=飲料」というイメージから、ショーケース型で食品も販売できる自動販売機の存在を知ったことが、導入の大きな後押しになりました。
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導入時に考えた自販機のコンセプト
Q. 自動販売機の運用にあたって、どんなコンセプトを考えられましたか?
樋口支配人「値段を高くするとか、そういうことはやっていないんです。あくまでサービスの一つとしてやるわけなので、その意味合いで置かせていただいているという感じですね。満足度というところを大事にしています。」
ホテルスロービレッジ飯豊様では「コンビニと同じぐらいの価格帯」に揃え、利益を取りに行く販売ではなく、お客様へ「安心感を生む仕組み」として位置づけられています。
「自販機を売上のための仕組みと考えるか、サービスの一部と考えるか」を最初に決めておくことで、商品ラインナップ・価格設定・補充頻度といった日々の判断軸がブレなくなります。樋口支配人がスムーズに運用を回せている背景には、この最初のコンセプト設計がありました。
お客様目線での商品選び
Q. 商品ラインナップはどう決められたのですか?
樋口支配人「お客様があって助かるものを基本的に置くという考え方ですね。甘いもの、スナック菓子、飲料、カップラーメンなどの軽食類。電子レンジがあるので、レンジで作れるものも置いています。うちで大事にしているのは、ブランド名よりカテゴリーが揃っていることです。お客様にとっては、特定の銘柄が買えるかどうかより、『夜中に小腹を満たせた』『お酒が飲めた』という体験そのものが満足につながるんですよ。」
「自販機に何を置けばいいかわからない」「特定の商品を仕入れ続けられるか不安」、そんな悩みを持つ事業者の方にとって、お客様目線での商品選定は、「何を売るか」ではなく「どんな体験を提供するか」という考え方への転換でもあります。
スタッフの負担軽減と、生まれた時間の使い方
Q. スタッフさんの負担軽減はいかがでしたか?
樋口支配人「置いておけば、時間も限られますし、対応する必要もなくなります。盗難の恐れも考える必要がない。対応が少なくなれば、労力は全然違ってきます。その時間で他のことができる、やれることがありますので。たとえばミネラルウォーターなんて、夜に飲みたくなるものですよね。喉が渇いた。そんな時にフロント対応するというのは、やっぱり難しいわけです。そういった意味で、非常にありがたいなという感じですね。」
自動販売機の導入は、単に作業時間を削減するだけでなく、スタッフが安心して別の業務に集中できる時間を生み出すという効果があります。深夜帯にチェックインの準備ができる、清掃の段取りを整えられる、お客様の問い合わせに丁寧に応えられることができます。それにより生まれた時間は、別のサービス品質向上に回せます。
自動販売機は「安心感を生む仕組み」
Q. ホテルスロービレッジ飯豊様にとって、自動販売機はどんな存在ですか?
樋口支配人「安心感ですね。お客様にとっても、スタッフにとっても、『ここなら何かある』という安心感が一番大事だと思っています。」
宿泊施設の評価は、お客様一人ひとりの体験の質に大きく左右されます。「夜中に飲み物を買えた」「お腹が空いたときに買い物ができた」といった一つひとつの体験が、お客様の満足度に直結する要素となります。 24時間「安心感を生む仕組み」としての自動販売機。これは樋口支配人の運用を象徴する、本質的な視点です。
同じ悩みを持つ宿泊施設の方へ
Q. 導入を検討されている宿泊施設の方へ、メッセージをお願いします。
樋口支配人「お土産屋さんなどは営業時間が限られますよね。でもお客様は『ちょっと飲みたいな』『ちょっとお腹が空いたな』という気持ちが、時間に関係なく出てくるものです。お店が閉まっていれば買えませんが、自動販売機があれば24時間買えます。そういった意味で、お客様に対しての満足度というところで、非常にプラスになるんじゃないかなと思います。 特に客室数が多い宿泊施設であれば、非常に有効だろうなと思います。」
「夜中に飲み物が買えなかった」「お腹が空いたけど買い物ができなかった」、そうした小さな不便を一つひとつ解消していくことが、結果としてリピートや口コミに繋がります。
「客室の多い宿泊施設には、自販機の効果がより大きい」とお話される樋口支配人。同じような環境で運営されている宿泊施設の方にとって、その言葉には大きな実感がこもっています。
まとめ:自動販売機が生んだ3つの仕組み
10年近く宿泊施設を運営される中で、支配人がたどり着いた答えは、シンプルな3つの仕組みでした。
- ・お客様 ── 24時間気兼ねなく買い物ができる
- ・スタッフ ── 深夜の対応から解放され、本来の業務に集中できる
- ・施設 ── 売店としての売上を、運用コストを抑えながら確保できる
「陸の孤島」とも言える立地を、独自の運用で「むしろ選ばれる宿泊施設」へと変えていらっしゃるホテルスロービレッジ飯豊様。同じような立地条件・人員体制の中で運営されている宿泊施設の方は、ぜひ一度ご検討ください。
自動販売機が気になる方、ご検討の方はぜひ自動販売機JPへお問い合わせください。