駅前の1台が「小さなショッピングモール」に。セルフカフェ「こはるーむ」様
奈良県大和郡山市。近鉄郡山駅から徒歩1分の好立地に、2025年4月にオープンしたセルフカフェ&コワーキングスペース「こはるーむ」様。空き家だった古民家をリノベーションし、「くつろぐ・集う・学ぶ」をテーマにした、地域に開かれた新しい空間です。
その店頭に設置された1台の自動販売機が、地域で話題を呼んでいます。販売されているのは大和郡山市内のお店の商品。地元の名菓、健康食品、パック入りの生花まで、1台の自動販売機の中に様々な商品を展開しています。
代表の仲谷さんが自動販売機を「小さなショッピングモール」として見立て、自動販売機の1つひとつのスペースを地元事業者に貸し出すという、これまでにない運用スタイル。今回はその発想の経緯と、動き始めた自動販売機の広がりについてお話を伺いました。
「集える場所」を作る中で生まれた自動販売機の構想
Q. お店の紹介と、自動販売機を導入されたきっかけを教えてください。
仲谷代表「元々ここは民家で、どなたも住んでいらっしゃらない空き家だったんです。譲っていただけることになりまして、駅前の立地の良さをどう活用したらいいかと考えた時に、いろんな方に使ってもらえるスペースを作ったら面白いかなと。学生さんから大人の方まで自由に使っていただけるスペースをご用意させてもらいました。
セルフカフェということで、飲食物は私が提供するのではなく、お客様に持ってきていただこうと考えました。その時に、地域の名産物がお店の前で買えたら、その名産物を購入してセルフカフェで食べていただいたり、駅前なのでお土産として買っていただいたり、いいのかなと思って自動販売機の導入を考えました。」
自動販売機を「単に商品を売る場所」ではなく、「地域の名産品との出会いを作る場」として捉える発想が特徴です。
自動販売機を「ショッピングモール」に見立てるという発想
Q. どのような運用スタイルを考えられたのですか?
仲谷代表「地域の特産品をということを念頭において、地域で活躍されている商店さんの商品を中心にお願いしたのと、福祉の事業所さんの方にも訪問させてもらって、自動販売機で販売されませんかというお話をさせてもらいました。」
こはるーむ様が採用したのは、自動販売機の1つひとつの補充スペースを「テナント」に見立て、地元事業者に貸し出すというシェア型運用です。1台の自動販売機が、まるで小さなショッピングモールのように機能します。
仲谷代表「屋外に設置することと、いろんな商品を販売することがありましたので、屋外用の、温度設定が選べる自動販売機にさせていただきました」
選定された自動販売機SD-M12DVMは、冷蔵・保冷機能を搭載しており、多様な商品を1台で扱う運用を可能にしています。
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地元事業者を1軒ずつ訪問して築いた協力関係
Q. 実際にどのように事業者さんを集められたのですか?
仲谷代表「いろんな地域で、郡山を主とするいろんな店舗さんにお声かけさせていただいて、賛同していただいた方に販売の協力をお願いしているようなところです。」
代表自らが地元のお店・事業所・生産者さんを1軒ずつ訪問し、自動販売機でのビジネスを説明。仲谷代表の思いに賛同してくれた事業者と共に、2025年4月のこはるーむさんのオープンに合わせて運用をスタートされました。
反響と、地域を超えた広がり
Q. 実際に運用を始められて、いかがですか?
仲谷代表「このお店は人通りがすごく多いんですけど、毎日何十人もの方が自動販売機の前に立ち止まって、じっくり商品をご覧になられます。お友達同士で『あ、私ここのお店知ってる』『あそこのお店だ』みたいな感じで見ていってくれたり、購入してくださる方もいらっしゃいます。お店自体は20代前後から40代ぐらいの方が多いですが、自動販売機を購入してくださる方はもっと幅広くて、小学生のお子様が毎日のようにおやつを買いに来てくださったり、年配の方もいらっしゃる。本当に年齢問わず、大半は地域の方が購入されています。
24時間365日でも購入ができるっていうのは自動販売機の一番のメリットだと思います。店舗さんの営業時間外であったり、夜遅くまで仕事している方が、コンビニ以外でも美味しい商品が買えるっていうのもいいのかなと。」
「駅前の立地」×「地域の名産品」×「24時間販売」という掛け合わせが、想像以上の顧客層を呼び込んでいます。
出品事業者「ハル薬局」代表の声
自動販売機に商品を出品されている、「ハル薬局」代表の仲谷様にもお話を伺いました。ハル薬局では「グリーン末」をはじめとする健康補助食品を販売されています。
ハル薬局・仲谷代表「思ってたよりも売れ行きがいいなとか、お客様が薬局に来られて『自動販売機に商品売ってたでしょう』って声かけてもらったりとか、そういった声を聞きます。買える場所が限られる、いい商品があってもその販売時間とかも限られる、というところもあって、24時間365日商品が買えるっていうのは、この立地ですごくいいかなと思います。」
出品側にとっての自動販売機の意義は、単なる販売チャネルの追加に留まらず、認知拡大と実店舗への相乗効果として機能しています。
想像以上に楽な運用と、事業者の挑戦の場
Q. 運用面での負担はいかがですか?
仲谷代表「もう少し自動販売機は大変なのかなと思ってたんですけど、思っていた以上にスムーズに運用できています。」
こはるーむ様が特に便利と感じていらっしゃるのが、以下の3つのポイントです。
① クラウドシステムで、いつでもどこでも管理
仲谷代表「管理もオンラインを使って販売履歴も見られますし、在庫の個数も全部把握できて、売上管理もいつでもどこでもできるので、すごく便利なシステムを導入していただいたなと。」
複数の事業者が出品する自動販売機の運用には、リアルタイムで販売状況を把握できるクラウドシステムが利便性の向上に寄与します。
② シンプルな補充作業と、丁寧なサポート
仲谷代表「商品の補充とかも大丈夫かなと思ってたんですけど、商品を置くコツを最初に担当の方に教えてもらったので、それを忠実に守っています。今のところ、大きな問題なく運用できています。」
機種や商品の形状に応じたコツを、導入時に担当者が丁寧にレクチャー。その後の安定運用を支える大切なステップとなっています。
③ キャッシュレス決済で広がる顧客層
仲谷代表「QRコード決済を使って購入されるお客様もいらっしゃいますし、現金の方もいらっしゃいますので、決済手段が広がるっていうのはお客様の幅も広がるのでとてもありがたいです。」
多様な決済手段への対応は、キャッシュレス派の利用客や観光客の取りこぼしを抑制します。
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同じような取り組みを考えている方へ
Q. 今後の展望を教えてください。
仲谷代表「地域貢献というのも視野に入れてお店を作らせていただいたので、本当に幅広いいろんな方にご利用いただいて、コミュニティスペースとして使っていただいて、その中に自動販売機で購入した商品を一緒に食べる場所みたいな感じで使ってもらえたらいいなと思っています。駅前にあるので、地域のお客様だけでなくて観光客の方であったり、遠方から来られている学生さんとか社会人の方が郡山に来られて、『大和郡山の特産品って何だろう』『大和郡山のこと全然わからない』という方もいらっしゃると思うんですけれども、そういった方が自動販売機を見て、『こんなお店があって、こんな商品があるんだ』という風に、知っていただくのも地域貢献に繋がるのかなと思っています。」
「自動販売機を単なる機器ではなく、地域の窓口として使う」こはるーむ様の取り組みは、地方創生・地域活性化に関心を持つ多くの事業者・自治体にとって、大きなヒントになります。
まとめ:自販機が生む、地域のコミュニティ
古民家リノベーションから生まれた「集える場所」。そこに置かれた1台の自動販売機が、地域と事業者を繋ぐプラットフォームとして動き出しました。こはるーむ様の自動販売機が示すのは、以下の3つの新しい可能性です。
- ・地域住民 ── 24時間、地元の魅力ある商品と出会える
- ・出品事業者 ── 実店舗を持たなくても販売の場を得られ、認知拡大にも繋がる
- ・地域全体 ── 観光客や遠方からの訪問者に、地域の魅力を発信できる
自動販売機を地域を繋ぐコミュニティとして活用する──こはるーむ様の挑戦は、これからの無人販売ビジネスにおいて新しい選択肢を示しています。
同じように地域と共に歩むビジネスをお考えの方、空きスペースの活用をお考えの方は、ぜひ自動販売機JPへお問い合わせください。